今日は水曜日でレディースディ。27日に上映されたばかりの『ちょっと今から仕事やめてくる』を観に行きましたので感想を書きたいと思います。
思いっきりネタバレはしていませんが、ネタバレ嫌な方は映画を観た後にこの記事を読んでいただければと思います。
出会いは小説から
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出会いは小説でした。はっきりとは覚えていませんが、半年ぐらい前に本屋に並んでいるのをふと目にして、気になって買いました。ちょうどセブ島へ向かう飛行機の中、5時間のフライトで読み切ったのを覚えています。
感想は、なるほどなー!と軽いものでした。そこまで感動したというわけではありません。でもなぜか、タイトルがずっと頭から離れずに、映画が公開されると知って、これはDVDを待つとかじゃなく劇場でまた観たいなと思わせるものでした。
それにこのちょっと仕事やめてくる!の軽いノリが良かったんですが、全然話は軽くないんですよね。思い悩んで悩んでの出した決断なんです。
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映画、ちょっと今から仕事やめてくるのストーリー
軽くネタバレも入りますが、この映画は仕事が辛くて辛くてそれでも頑張っている主人公なのですが、ある日ふっとこのまま明日が来なければと思い電車のホームでふらふらとしてしまい、意識なく飛び込んでしまいます。
それを、自称小学校の同級生というヤマモトが助け出すところから始まります。
主人公の青山と、自称同級生のヤマモトが再開し一緒に過ごしていくうちに明るさを取り戻す主人公ですが、ふっとまた限界に達し屋上で自殺しようとするところに、またヤマモトが助けてくれます。
ブラック企業の闇と、人間の心の闇と心理、思い詰められたらこうなるのか…という絶望感。そして友達の重要さと人生はひとつではないということ。
それを本当に思い知らされた映画でした。
私は企業に勤めたことがない
私は企業に勤めたことがありません。就職したことがありません。一度だけありましたが、研修期間で辞めました笑
なので、ブラック企業とかどんなものなのかわかりませんし、サザエさん症候群とか、月曜が辛いとかいう気持ちも実はよくわかりません。
それにそもそも私は、嫌なことはすかさず逃げるタイプなので、思い悩んだりはしないタイプです。これはこれでどうかと思いますがね笑
ですが、もともと私がなぜ就職しなかったのかというと、大きい組織の一員として働くことなんて嫌だと思っていましたし、毎日同じことの繰り返しはしたくない、通勤電車に乗るのも嫌だったからです。
ですが、私の周りは皆んな立派に正社員として働いています。毎日同じことを繰り返して、平日出勤しています。私はそれをもちろん見下すことなんてありませんが、よくそんな毎日耐えられるよなー楽しいのかな?と思ってしまいます。
ですが、ある人がこんなことを言いました。
『俺は毎日おんなじことを繰り返す方がいい。平日働いて休日に休みたい、決まったものの中にいたい』と。
正直いって衝撃でしたね。
そういう考えの人もいるんだなと。
そしてそういう人が、この映画みたいに追い詰められるとそうなっていくのかなと思いました。
私は現在フリーランスのライターをしています。専門学校を中退してからフリーターと旅人の繰り返しでしたが、最近フリーランスになりました。文章を書きまくっています。
おんなじ毎日なんてなくて、仕事とプライベートの区別もありません。ですが、上司に怒られることも、通勤電車で疲れることもありません。そのぶん収入は不安定ですが、毎日がとても楽しいです。
でも、やはり男性だと社会的な問題から正社員にならざるを得ないと思いますが、そんなことはない、人生はそれだけじゃないと言いたいですね。
自殺したいと思ったことは一度もない
この映画で衝撃的な一言がありました。
『会社を辞めるのと、死ぬの、どっちが簡単なん?』
この一言は衝撃的でしたね。
そういえば最近ではこんな本がありました。
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死ぬくらいなら会社辞めればですね。これも発売されたときは話題になっていました。本当に思います。死ぬくらいなら会社辞めろよ!と。
電通の社員が自殺したニュースも大きく取り上げられていましたね。私は疑問に思っていました、どうして死ぬことを選ぶのか?なんで辞めないのか?と。
どうして辞めないのか
なぜ辞めずに死を選ぶのか?それはおそらく、死んだ方が楽になるから…なんだろうと思います。
仕事を辞めたってまた仕事をしなければいけない、生活するためには働かなくてはいけないからです。そして、転職活動する時間もなく消耗していき、考える力がなくなってしまうんですね…。
でも、この映画でも言っていたとおり、死んで楽になるのは大間違い。周りにいる大切な人のことを考えていないです。
残された方としては、どうして気づいてやれなかったんだろうという後悔だけが残り、それを一生背負ったまま生きていかなければいけません。あなたの大切な人、家族にそれを背負わせてはいけません。
それだったら、泣きながら実家に帰って家族に甘えてください。そうしてください。
私はただの甘えなのか
私はただの甘えなのか、そう思うことがあります。現在は実家暮らしで家に実はお金を入れていません。そんな人が偉そうに、死ぬなら辞めればいいのに…と言われたくないでしょう。すみません。
特に地方から出てきた一人暮らしの人は、大変だと思います。仕事を辞めれば住む場所がなくなるわけですから。田舎に帰っても仕事がない、やることがないと東京にどうしてでもすがりつかなければいけないという記事をみたことがあります。
なるほどなと思いました。
でも東京生まれの東京育ちがいいますが、東京ってそんなにいい街ですかね?私はむしろ田舎暮らししたいです。仕事がないなら起こせばいいじゃないですか。皆んながかなりの保守的なんだと私は思います。
そんな私はただの甘えなんでしょうか?
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自殺したいなら、一度セブ島へいってほしい
フィリピンの子どたちの笑顔。
最後に、もし自殺を考えている人がこの記事をみているのなら、一度セブ島へ行って欲しいと私は思います。映画でも、主人公は最終的にはヤマモトがよく訪れていたウガンダ共和国へ行って暮らしていました。
ウガンダへ行くのには勇気がいりますが、フィリピンのセブ島ならハードル低いですよね?ぜひ、行ってみてください。
セブ島の子供たちの笑顔を見てきてください。フィリピン人の明るさを肌で感じてきてください。
貧しくて毎日の食べるものに困っているはずの子供たちの笑顔を。本当に日本人って真面目で働きすぎてしょうもないなーって思えてきます。原点に戻れる、そんな気がします。
それに私はもしなにもかもなくなったら、セブ島で暮らしたいと思うぐらいです。フィリピン人は助け合いの精神があり、困っている人を放っておけない性格です。お互いに助け合い、生きています。
物価も安いですし、わざわざ日本にすがりついて暮らさなくてもいいのではないかと思います。
そういえば私の友達がこんなことを言っていました。
うーん、なるほどね。そうなんだね。でも視野が狭ければ狭いほど、生きるフィールドがなくなってきます。そういう人たちは、仕事があって東京にいれるわけであって、仕事がなくなれば物価の高い東京には暮らせない、でも東京以外では暮らしたくない。=死ぬということになってしまいます。
そうならないためにも、是非とも視野を広げてほしいと私は思うのですが。まぁ東京もいいですけどね。
まだ東京で消耗しているの?という言葉があるくらいですから。
ちなみに私の両親も絶対に東京から離れないタイプですね。私は別にどこで生きて暮らしたって構わないのですが。
最後に
この映画を見て色々と考えさせられました。世の中には仕事を辞めるよりも死ぬことを選択することの方が多いんだなぁと。最近では若者の死因の一位が自殺ということで話題にもなっていましたし。
死ぬことは簡単かもしれません。生きることは難しいのかもしれません。
でも、人生は一度きり、生きていれば色々なことが起きますし、世界には色々な場所があります。生きる場所はなにも東京や日本だけじゃないと思います。もしも東京だけにこだわっていて、仕事が辞められずに辛い思いをしているのであれば、海外へ一度行って見てください。
色々な働き方、生き方があることを肌で感じてください。お願いします。どうか自殺という選択をしないでください。自分を誰よりも1番、愛してあげてください。